【タンパク質とはDNAとはなんじゃ!?】構造から色々考えてみちゃった筋肉アスリートブログだよ
トレーニーに取ってタンパク質は、
三度のおやつより大好きなもの。(私はプリンが食べたいけど)
けど、そもそもは何?
- お肉やプロテインに入ってるものでしょ?
- それが筋肉に生まれ変わるとそういう事?
まあ、その通りですがもう少し詳しくなってみませんか?
そんな、マッスルインテリな筋肉頭脳派記事だよ~ww
タンパク質とDNAって?
そもそもDNAとは
DNAは核酸と言う物質から出来ています。
タンパク質はアミノ酸から出来ています。
DNAがタンパク質へ情報を伝達し、タンパク質が情報を元に材料となります。
その際下記の文字数が重要になってきます。
DNA(核酸) | 情報伝達 (4文字) |
タンパク質(アミノ酸) | 生命活動を支える材料 (20文字) |
DNAの言語 → A、C、G、T の4文字(アデニン (A) 、グアニン (G) 、チミン (T) 、シトシン (C))
例えば下記のようなDNAからタンパク質に信号が伝わったとします。
AGA ACA AGT ACA ATC GCG GCT GCA ACA GCA
↓
K I M I N O N A H A 「君の名は」
これが突然変異を起こすと
AGA ACA AGT ACA ATC GCG GCT GCA ACT GCA
↓
K I M I N O N A W A 「君の縄」
遺伝子大ピンチですねww
たった一文字で大作映画からちょっとした大人の世界になります。
例えは酷いですが生物の突然変異や病気等、
DNAの破損や情報伝達の失敗から起こるそうです。
因みに、上の例はタンパク質側の翻訳を日本語で例えてますが、
アミノ酸側の言語は下になります。
アミノ酸の言語:イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、チロシン、システイン、アスパラギン酸、アスパラギン、セリン、グルタミン酸、グルタミン、プロリン、グリシン、アラニン、アルギニン
聞き覚えありますね。
4文字のDNAから翻訳の過程が入りタンパク質側は20字で変性されるそうですよ(翻訳の過程は省略)。
因みにタンパク質の多様性も、20文字からなるアミノ酸から担保されているそうです。
2重のらせん構造
よくテレビで見るDNAで螺旋型になっているものを
目にすることがありませんか?
2重らせん構造はDNAの修復に重要なシステムになります。
その線の螺旋を紐解くとこうなります。
GAACAAGTACAATG センス鎖
↕
TCTTGTTCATGTTAC アンチセンス鎖
人のゲノム(生物の遺伝情報の全体を指す言葉)は全て合わすと30億個にもなります。
上の例文は仮に短く書いてます。ブロック単位だと1000個程になるそうです。
AはTに、GはCと対になっています。
次にPCRマシーンの説明だと分かりやすいので、
細胞の増殖についての話になります。
PCR検査マシーンの原理
PCRマシーンの原理は下になります。(注意:最新のPCR検査とは少し原理が違う可能性はあります。)
- DNA
- ポリメラーゼ(DNAの材料的なもの)
- プライマー1(上のDNAから増殖させたい箇所又は調べたい場所の文字配列を書いた20字程のDNA)
- プライマー2
先ずはコチラをチューブに入れます。
PCRマシーンに入れて短時間で100℃近くあげます。
するとセンス鎖とアンチ鎖は離れます。
そこから50℃程度に冷やされ、
72℃にまで加熱されます。(コレを繰りし増殖させる)
その時、30億のDNAゲノムの中から検索(又は増殖)したい1000文字ほどのDNAとプライマー1が結合します。
引き離されたDNAはセンス鎖側ではプライマー1が左側(正確には左の外から結合らしい?)から結合し、アンチセンス鎖側ではプライマー2が右側から結合していきます。
最初の文字が分かれば、センス鎖とアンチセンス鎖は対義語になっているので、増殖又は検索が出来るというわけです。
因みに、プライマー1だけだと似た他のDNAがイレギュラーに結びつく可能性があります。
プライマー1とプライマー2が対で増殖することで、
イレギュラーに結びついたDNAも少数となるので、
増殖又は検索対象が明確になるそうです。
タンパク質は生まれ変わる
聞いたことある人も多いと思いますが、
「身体の構成要素は半年もすれば入れ替わる」
と言う話、耳にしたことある人も多いと思います。
むかし検証で、重窒素を含んだアミノ酸を3日間摂取し、
半分以上は体内から出てこなかったという検証が行われたそうです。
つまり、殆どが身体に取り込まれたことになります。
しかし、体重の変化も大幅に変わるわけではない。
つまり、身体のイメージは固体ではなく流体に近いという事になるわけです。
しかしこの実験続きがあります。
脂肪は貯蔵するんじゃないの?
身体に蓄えられる脂肪は貯蔵物なので、
実験前、研究者達は脂肪は入れ替わらないと思ったそうです。
結果は脂肪も同じ様に貯蔵されずに新しく変わっていたそうです。
「身体は食べたものを貯蔵しているように見せるのが上手い」
ということですね。
*仮に体脂肪50%の人も数日で全ての脂肪が新しくなっている可能性があるという事です。
著書には流動性がタンパク質と脂肪なら
出ていく側面だけを考えるなら、
タンパク質が失われることの危険性の方が高いだろうと書かれています。
じゃあ、記憶はなんで継続できるの?
分解と修復を繰り返す細胞やタンパク質。
そこで自身の記憶を保ち、
「私は私である」を成り立たせる確実な理論はまだ無いそうです。
一節に細胞ををジグソーパズルのイメージとして、
失われた場所の周囲のパズルのお陰で、
ほぼ同じものを作れるのでは無いかと言われています。
以上諸々ふまえて
タンパク質を食べるということは
上の項でアミノ酸も20種類の言語として分けられてると書きました。
食べるという行為のアプローチを変えると、細胞を取り込むではなく、(もちろん材料ありきなので取り込んでいる)
細胞を消化酵素でアルファベットレベルまで分解し、相手の情報を取り込んでいると考えられます。
なので、自身固有の文章とマッチしなかったり分解しきれない場合、
異変となりアレルギーや拒絶反応につながるのではないかと言われています。
ここからは書籍にない話ですが、遺伝子組み換え食品の危険性は成分で捉えるより、
「DNAシステムエンジニアが書いたプログラムを信用する?」
と置き換えられるのかも知れませんね。
遺伝子組み換えの賛否は別として、オーガニックなプロテイン摂取を心がけている方に思うとこのある内容かもですね(^^;
結局ブラックボックスか
文字列で考えると想像よりシンプルに見えましたか?
いや、全然未知な部分が多いタンパク質やDNAの世界。
むかし、細胞内の特殊なタンパク質がある条件で、
- 完全に抜かれた状態
- 3/1抜かれた状態
どちらが正常で居られるかという実験があったそうです。(ノックアウト実験という)
結果は、予想を裏切る完全に抜かれた状態が正常で居られたそうです。
上の項のDNAについてや、記憶はジグソーパズルで担保される話を見た後だと
なんでやねん!!
と、なりますよねww
そこには神秘性があるのかはたまたシンプルに、
Y=(a)X
の(a)の部分がまだ解き明かされていないのか、
謎みたいです。
(式は分かりやすくする為の参考です)
シュレーティンガーさんと言う方は、
いつか(a)の正体が分かる日が来ると、述べていました。「そしたら、また新たな謎の定数(b)が出てきそうですね」
何を信じようかしらw
そんな、タンパク質レベルで謎に満ち溢れているのに、
「トレーニーは何を信じれば良いんだよ!」と、なりますw
で、1つの考え方なんですが、
ブラックボックスは分からないなりに考えるのもありかと(笑)
コチラはの引用はフィットネス理論という、
皆さん大好きのTSSやらCTLやらに関わってくる話です。
写真にも書いてある通り、完全にはフィットネス理論の原理は完全に解明されていないそうです。
ただし、
入力→ブラックボックス→出力
を繰り返していくとある程度反応は分かって来るはずです。
トレーニングも単一的な発想だと生き詰まる可能性がありますが、
柔軟な思想でPDCAを回していく事が重要かもしれません。
タンパク質の分解や結合の世界も。、
一枚の写真で捉えると分かりづらいことがあるそうです。
時間軸で考えると謎が解けることがあるとか。
何となくトレーニングにも当てはまりそうな内容ですね
コチラは名著、生物と無生物のあいだ。少し、古い本ですが色褪せない内容ですよ。
まとめ
乾電池で玩具を動かす時、電気としてプラスとマイナスは意識するけど、
電子の世界は意識しないですよね。
今回も半ばそういう話ですが、
知っておくと何かしらの気付きになることも有るかもです。
閃きはそういうとこから来るかもしれません。
引用
生物と無生物のあいだ 福岡 伸一著
世界は分けてもわからない 福岡 伸一著
こんなに面白い科学の小話Ⅱ遺伝子DNA編 北影伍郎著
ピーキングのためのテーパリング狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために 河森直紀著