【自転車保険 義務化と罰則?】保険に入るべき理由と、義務化対応の保険種類についてだよ

おがくず
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現在全国的に義務化地域が増えている自転車保険。

もし万が一が事故に合った場合、

大変な事になるのは想像できますね。

東京都の自転車保険加入率は、

義務化前が46.6%(義務化後60.4%)

義務を抜きにしても約2人に1人が事故に対しての危機感を

覚えてると言う事だと思います。
*あくまで、保険加入率の話なので統計としては参考レベルですが(特約含むのでもう少し少ないと思われる)

雑誌:ポリスマガジン 2021年6月号より

企画/編集 ポリスマガジン制作委員会

保険についての最低限の知識と過去の判例を勉強すれば、

入るべき保険も見えてきます。

通勤からポタリング、

レースをしてる方にとっても大事な保険。

今回はそんな、保険を加入するきっかけになる記事になればと思います。

自転車の義務化が進む理由とは

昨今の高額賠償問題が相まって、

各県都道府県でも、

義務化又は又は努力義務を推奨している県が増えてきています。

2015年10月兵庫県の義務化が始まり、

普及が進んでいます。

自転車事故は高額賠償責任を伴うことも

下の表は過去にあった、

自転車事故の高賠償事例になります。

1億円に近い金額の賠償責任を問われることもあります。

「刑事上の責任」と「民事上の責任」、

被害者を見舞い、誠実に謝罪するという「道義的な責任」を果たさなくてはなりません。

道義的な責任はお金だけで解決できるものではなく一生残るものです。

ただし、自身の家族に於いては賠償責任を果たせなかった場合、

金銭を伴う「民事上の責任」 に於いてさらに不幸にしてしまいます。

未成年の事故の場合、親に賠償責任が生じます。

子供も習い事や通学等、自転車を使うシーンは多くあります。

保険への加入忘れないように注意が必要です。

判決認容額(※)事故の概要
9,521万円男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった。( 神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)
9,330万円男子高校生が夜間、イヤホンで音楽を聞きながら無灯火で自転車を運転中に、パトカーの追跡を受けて逃走し、職務質問中の警察官(25歳)と衝突。警察官は、頭蓋骨骨折等で約2か月後に死亡した。(高松高等裁判所、令和2(2020)年7月22日判決)
9,266万円男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)が残った。(東京地方裁判所、平成20(2008)年6月5日判決)
6,779万円男性が夕方、ペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさず走行し交差点に進入、横断歩道を横断中の女性(38歳)と衝突。女性は脳挫傷等で3日後に死亡した。(東京地方裁判所、平成15(2003)年9月30日判決)
5,438万円男性が昼間、信号表示を無視して高速度で交差点に進入、青信号で横断歩道を横断中の女性(55歳)と衝突。女性は頭蓋内損傷等で11日後に死亡した。(東京地方裁判所、平成19(2007)年4月11日判決)
(※)判決認容額とは、上記裁判における判決文で加害者が支払いを命じられた金額です(金額は概算額)。上記裁判後の上訴等により、加害者が実際に支払う金額とは異なる可能性があります。

引用:一般社団法人日本損害保険協会より

地方公共団体の条例の制定状況

自転車保険の義務化は 令和3年10月1日 時点で、

23県の義務化、11県の努力義務が制定状況となっています。

2015年10月兵庫県の義務化以来増加しています。

今後も、努力義務の県も自治体の動きに合わせ、

段階的に義務化に向かうことが予想されます。

条例の種類 都道府県
義務 23県 宮城県、秋田県、山形県、群馬県、埼玉県、東京都、 神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、三重県、 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、愛媛県、 福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
努力義務 11県 北海道、青森県、茨城県、千葉県、富山県、和歌山県、 鳥取県、徳島県、香川県、高知県、佐賀県
※上記のほか、政令指定市では、千葉市、岡山市において
義務条例を制定済み

他県を横断する際は注意が必要

保険の義務都道府県は「対象地域で自転車を運転する人」となります。

つまり、他県を横断するロングライドやブルベ、

県境に住まわれている方は、

特に注意が必要となります。

罰則規定は無いけど保険には入るべき

自転車には、車と違いナンバープレートがありません。

保険と自転車の紐付けが出来ないため、

このため車の自賠責保険法のような立法ができず、

義務化した条例に罰則がないのが現状のようです。

ただし、上でも話しましたが万が一事故にあった場合、

多額の賠償責任が発生するので保険には絶対加入するべきだと思います。

現状、罰則はありませんが義務化の県については、

条例違反となることがあります。

一度、自身の都道府県の条例と

良く走る他県の条例は確認しておいた方が良いと思います。

引用:au損害保険株式会社HPより

自転車保険加入のポイント

自転車保険にも色々な種類があります。

示談交渉サービスや自動車保険特約等、

押さえるべきポイントと確認するポイントがあります。

*下は国土交通省「自転車活用推進官民連携協議会HP」より抜粋した表になります。

引用:国土交通省「自転車活用推進官民連携協議会HPより」

賠償金額の上限は最低いくら必要?

上にある事故事例を見て頂けたら、

1億近い金額の賠償事例があります。

あくまで事例であり1億以上の賠償責任に発展する可能性はあります。

被害者の年齢職業等により判決も変わってきます。

最低限1億円、可能なら無制限の保険をオススメします。

示談交渉サービスはつけた方が良い

仮に事故をおこした場合、

恐らく大概の人は普通で居られないと思います。

そんな精神状態で被害者とまともなやり取りは出来ず、

加害者被害者ともに負担がかかると思われます

今お手持ちの保険があれば示談交渉サービス有無

調べておきましょう。

弁護士費用特約

こちらも無いといざという時、泣きを見る特約です。

過失割合等で示談交渉出来ない場合、

弁護士を雇うか自身で交渉する必要があります。

いざという時が来ても自身で交渉は

無理だと思ったほうが良いと思います。

色々、調べる限りでも示談交渉と弁護士特約は

絶対つけるべきとの情報が溢れています。

お金に困ってない限りつけるようにしましょう。

損害保険の重複

損害保険は生命保険と違い、

重複しても支払う金額は一律です

自動車保険、火災保険等、

あらゆる特約が重複していないか見直してみましょう。

自転車保険以外の話にもなりますが、

日本人は保険をかける割合が諸外国と比べ、

かけ過ぎな場合が多いみたいです。

各々家庭や個人にライフプランはあるので、

正解はないですが、

自転車保険の見直しと共に、

再考するのは良いタイミングかも知れません。

筆者もマネーリテラシーは大事にしようと思っています。

義務化に対応する自転車保険の種類

TSマーク

自転車に乗ったことがある人なら、

目にしたことの多いTSマーク。

こちらも自転車保険義務化に対応しています。

自転車整備士が点検した自転車に貼り付けできるもので、

傷害保険と賠償責任保険、被害者見舞金(赤色TSマークのみ)が付きます。

賠償責任補償死亡若しくは
重度後遺障害(1~7級)
青色TSマーク  1,000万円
赤色TSマーク  1億円
傷害補償死亡若しくは
重度後遺障害(1~4級)
入院(15日以上)
青色TSマーク 30万円 1万円
赤色TSマーク100万円10万円
被害者見舞金入院(15日以上)
赤色TSマーク10万円

TSマークも幾つか注意点やポイントがあります。

  • TSマークの有効期限は一年間(再度点検をお願いすれば延長可能)
  • 販売店以外の自転車店でもお願いすることは可能
  • 普通自転車の規格内である(ブレーキがついてる等諸々条件あり)
  • 店舗ごとに赤又は青のマークどちらかしかできない(対象店舗を事前確認しましょう)

自動車保険の特約を確認する

自身が入っている自動車保険の個人賠償特約で、

自転車での事故をカバーできる場合もあります。

*名前は自転車保険という名前がついてないこともあります。

保険会社により内容は変わってきますが、

賠償金額の上限も高いものがあり、

自動車保険の特約を見直すのも有りだと思います。

ただし、示談交渉サービスの有無は確認しましょう。

特約に付属していない保険もあります。

引用:ソニー損保HPより

クレジットカードや火災保険に特約をつけることも

火災保険やクレジットカードにも特約をつけられる事があります。

上限金額も十分なものが多く、

お手持ちのカードや火災保険特約を一度見なおしてみる価値はあると思います。

火災保険は示談交渉サービスがついてない商品が多いので、

注意が必要です。

自転車専用保険

上記の保険に入っていれば、

自転車専用保険は必要ないかも知れません。

しかし、ローディーや通勤で良く自転車に乗られる方は、

自転車専用保険はオススメします。

ロードサービスやその他怪我をさせられた場合の保証が、

お手持ちの保険について無かった場合考えるべきだと思います。

特に、ロードサービスがあったお陰で九死に一生を救われる可能性も、

無きにしもあらずだと思います。

自転車保険義務化意識の高い方は、

下の記事を是非一度見て頂きたいです。

【自転車保険オススメ】ロードバイク遠出もロードサービスで安心!

まとめ

自動車保険同様、

過失してしまった時に必要な自転車保険。

義務化とは別に加入は必須だと思います。

入り方も自動車保険やTSマーク、

その他色々あるので保険の見直しと一緒に再考するのは良いと思います。

合わせて、示談交渉や上限金額の確認も忘れないようにしましょう。

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いちよう富士ヒルゴールド(年代4位)
こんにちわオガクズです。 育児しながらもゴールドを取る事が出来ました。 その経験を活かし、 役立つ面白ろブログを紹介します。
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