サイクリングアプリBiketerraで走ってみたからインプレするよ

どうも、オガクズです!
ZWIFTばっかり走ってる筆者ですが、最近チョビ氏に教えてもらったアプリがあるんですよ。その名もBiketerra。なんでも、ブラウザで動いてリアルなコースを走れるらしい。恐らく基本無料?(課金もあり)
「そんな安いアプリ、大丈夫なの?」って思いますよね?実際に走ってみたので、インプレします!
Biketerraはシンプル
Biketerraとは?
Biketerraは2023年末にリリースされた新しいバーチャルサイクリングアプリです。最大の特徴はブラウザベースです。ChromeとかEdgeで開くだけで走れちゃう。アプリのインストール不要です。
これ、何気にすごいことなんですよ。Macでも、Windowsでも、Linuxでも、ブラウザさえあればOK。「またアップデート待ち?」ってなることがありません!
スマートトレーナーとはBluetoothやANT+で接続できて、基本的な機能は全部揃ってます。パワーメーター、心拍計、ケイデンスセンサー、全部つながりますよ。
因みに、iOSの場合はブラウザがBluetoothに対応してないので、専用の小さなアプリでBluetooth接続をブリッジする仕組みになってます。まあ、そこはしょうがないですねw
ヴァーチャファイター初期のようなポリゴン感がたまらないw
さて、起動してみると…おおっ!なんというポリゴン感!
建物は真っ白なブロック。窓もドアもない、ただの白い箱ww 道路はシンプル、木も基本的な形状。これ、懐かしいゲームを思い出しますね。80年代後半のレースゲームとか、初期の3Dゲームみたいな感じです!
でも、開発者の方がフォーラムで説明してたんですが、これは意図的なデザインらしいです。「色々なデバイスでスムーズに動くように、あえてローポリゴンで作ってる」とのこと。確かに、筆者の環境では60fpsでヌルヌル動いてました。
ZWIFTのカートゥーン調のグラフィックスや、MyWhooshの洗練された映像と比べると、正直、見劣りはします。でも、このシンプルさが逆に味があるんですよねw 「走ること」に集中できる感じ?
最近のアップデートで建物が2トーンになったり、雲の見え方が改善されたり、ちゃんと進化してるのも好感が持てます。まあ、「ビジュアルV2」とか言ってるくらいなので、まだまだこれからってことでしょう!

私は最初SFCのスターフォックスを思い出しましたw
リアル世界のコースと連動しているようです
これがBiketerraの最大の魅力かもしれません。リアルな世界のルートをバーチャルで走れるんです!
システムが自動で標高データを取り込んで、3D地形を生成してくれます。土地の被覆(草地、農地、砂地など)も実際のデータから反映されるし、建物の配置も実際の場所に基づいてるらしい?
公開ルートライブラリには32,000km以上のコースがあります。ツール・ド・フランスのヒルクライムとか、ブエルタ2024の激坂とか、マヨルカのルートとか。Box Hillみたいな有名なコースもありますよ。
しかも、世界中どこでもOK。自分の地元のルートもアップロードできちゃうんです。これ、めっちゃいいじゃないですか!富士ヒルのコースとか、乗鞍とか、アップロードして冬の間に練習できたら最高ですよね?
物理シミュレーションも結構リアルで、勾配の変化をしっかり感じられます。「ゲーミフィケーション最小限、リアルな物理シミュレーション」を目指してるそうです。
自分でコースも作れる
これも凄いんですよ。ルートエディターっていう機能があって、自分でコースを作成・編集できるんです。
対応フォーマットはGPX、FIT、TCX。サイコンやStravaからエクスポートしたファイルをそのままアップロードできます。しかも、アップロードした瞬間に走れちゃう!「RGTが数年かけて完成させた機能を、いきなり実現してる」って評価されてました。
ルートエディターの機能が充実してて:
- パスの編集(軌道を修正)
- 標高の編集(手動調整可能)
- スムージング(GPSノイズを除去)
- 「デキンク」ツール(不自然な鋭角カーブを修正)
- 橋やトンネルの自動検出
- 区間を選択して編集
- 平均勾配の適用
こういう細かい編集ができるんです。しかもブラウザ上で!
ルートの公開設定も選べます。プライベート(デフォルト)、限定公開(リンク知ってる人だけ)、公開(承認必要)の3つ。自分だけのシークレットコースにしてもいいし、みんなとシェアしてもいい。
無料版だとカスタムルートは1本だけですが、プレミアム会員なら無制限でアップロードできrるようです。

富士ヒルのコース作って、イベントライドとかもいいかも!
基本無料、課金すると出来る事も増える
料金体系が割と良心的かもです。
無料でできること:
- オンラインイベントに無制限参加
- カスタムルート1本アップロード
- 厳選された6つのルートにアクセス
- 走行距離制限なし(これ重要!)
そう、無料でも距離制限がないんです。ZWIFTみたいに「25kmまで」とかじゃない。イベントにも参加できます。
プレミアム会員:
- 月額:5.99ドル
- 年額:59.99ドル
プレミアムになると:
- カスタムルート無制限アップロード
- 32,000km以上の公開ルートライブラリ全アクセス
- 自分でイベント作成可能
- ペーサーボットとローマーボット設定可能
- 月間・シーズンチャレンジ参加
- フルルートエディターアクセス
ZWIFTが月19.99ドルなのに対して、5.99ドル。約3分の1以下!TrainerRoadより安い!これで十分な機能が使えるなら、コスパ最強かもしれません。
筆者、ZWIFT課金してるから偉そうなこと言えないですけど、サブスクリプションを複数持ちたくない人や、予算を抑えたい人には最高の選択肢だと思います。
イベントもあります
イベント機能もちゃんとあります!
イベントの種類:
- レース(順位を競う)
- タイムドイベント(レースじゃない「みんなで走ろう」的なやつ)
- グループライド(カジュアル)
- グループワークアウト(2025年3月追加)
嬉しいのは、全イベントが無料で参加できること。プレミアム会員じゃなくても、レースに出られます。イベント作成はプレミアム限定ですけど、参加は誰でもOK。
イベント機能も充実してて:
- カレンダーに追加ボタン
- 15分前のメールリマインダー
- サーバー同期されたスタートカウントダウン
- 年齢カテゴリー別の結果
- パワーデータ付きのリザルト
- イベント中のチャット機能
- スペクテーターモード(ブラウザで観戦できる!)
レース結果も記録されるし、DNF(途中棄権)も記録される。ちゃんとしてますよねw
まだユーザー数がZWIFTほど多くないので、イベントの数は少なめですが、これから増えていくはずです。海外では「RGT亡き後の最高のアプリ」って評価してる人も多いので、RGTユーザーが移行してくれば盛り上がるんじゃないでしょうか。

ワークアウトもできる
構造化トレーニングもできますよ!しかも、かなり充実してます。
対応しているのは:
- .ZWOフォーマット(ZWIFTのワークアウトファイル)
- Intervals.icuからワンクリックインポート
- TrainerDayとの連携
- Athletica.aiとの自動同期
- プリロードされたワークアウトライブラリ
ZWIFTと同じ.ZWOファイルが使えるのは便利ですね。自分で作ったワークアウトや、コーチから貰ったファイルをそのまま使えます。
ワークアウト中の表示も分かりやすいです:
- インターバルブロックが色分けされたチャート
- ターゲットワット数、%FTP、ケイデンス範囲の表示
- ワークアウト全体の構造が見える
- ワット表示と%FTP表示の切り替え
- パワーバイアス調整(±25%の強度調整)
ERGモードとSIMモードの切り替えもできます。ERGモードなら自動で負荷調整してくれるし、SIMモードなら勾配ベースで走れる。バーチャルシフティングにも対応してるので、まるで外を走ってるみたいw
TrainerRoadみたいに「データだけ」じゃなくて、ちゃんと3D環境を見ながらワークアウトできるのがいいんですよ。景色があると気が紛れますからねw

坂道やERGモード以外に心拍とも連動?
もちろん心拍計にも対応してますよ!
標準的なBluetoothハートレートモニター(Wahoo、Garmin、Polarなど)が全部使えます。ライド中はリアルタイムでBPMが表示されて、平均心拍、最大心拍も記録されます。
心拍ゾーンも表示されるし、ワークアウトの文脈でゾーン表示もあります。記録されたデータは.FITファイルに含まれるので、Stravaやintervals.icuにアップロードすれば、そっちでも解析できますよ。
さらに面白いのが、COREボディ温度センサーに対応してること!2025年1月に追加された機能なんですが:
- 体温、皮膚温、Heat Strain Index(HSI)を測定
- 既存のHRストラップに装着するタイプ
- 体温データも.FITファイルに記録される
- Intervals.icuで自動認識される公式フィールド
暑熱順化トレーニングとかに使えるらしいです。どんな感じなんだろ?
あと、HR-to-Powerモードっていうのもあって、心拍データからパワーを推定する機能もあるそうです。パワーメーター持ってない人でも、ある程度トレーニングできちゃう。
シンプルな画像なので人によっては飽きる?
正直に言いますね。グラフィックスで選ぶなら、ZWIFTやMyWhooshの方が上です。
ポリゴン感満載の建物、シンプルな道路、基本的な植生…ZWIFTのWatopiaみたいな作り込まれた世界と比べると、「ちょっと寂しいかな?」って思います。
レビューでも:
- 「ZWIFTほど没入感はない」
- 「アバターがまだ基本的」
- 「景色はまあまあ(adequate)」
なんて評価が多いです。
でも、海外ユーザーの多くはこの割り切りを理解してる雰囲気も
- 「自分には十分」
- 「走り心地は良い」
- ブラウザで動くんだから仕方ない
- 60fpsでヌルヌル動く方が重要
- ダウンロードやロード時間がないのは便利
開発者も「ブラウザの制限があるけど、ブラウザ自体が急速に進化してる。ビジュアルは時間をかけて改善していく」と明言してます。
実際、リリースから1年で結構進化してるんですよ。変更履歴を見ると:
- 建物が2トーンに
- 照明の改善
- 針葉樹の追加
- 雲の見え方改善
- 水の描写向上
- ライダーアニメーション強化
毎週のようにアップデートされてて、着実に良くなってます。
「ちょっと飽きるかも?」って心配はありますけど、リアルなコースを色々走れるし、ワークアウトに集中するなら景色はそこまで重要じゃないですしねw
West London Cyclingってサイトのレビューが的確でした:「まだ初期段階だし、ZWIFTやMyWhooshのような華やかさはない。でも、景色は十分で、これから改善していくだろう。Biketerraは、RGT以来の最高のものになる可能性がある」
今のところ誰ともすれ違っていないw
これが唯一の寂しいポイントかもww
イベントに参加すれば他のライダーと一緒に走れるんですが、フリーライドで走ってると…誰もいない!w
まあ、ユーザー数がまだ少ないんでしょうね。ZWIFTだと、Watopiaのどこ走っても誰かしらいるじゃないですか。あの「オンラインゲーム感」がBiketerraにはまだない。
一応、マルチプレイヤー機能は充実してるんですよ:
- リアルタイムのライダー表示
- ドラフト効果(視覚的にボーナス%表示)
- オートブレーキング(ブレーキランプ付き)
- パックダイナミクス
- ミニマップで位置確認
- ライダーリストで前後の距離表示
でも、人がいなきゃ意味ないですよね(;^ω^)
その代わり、ペーサーボットとローマーボットがあります。ペーサーボットは自分のペースに自動調整してくれる仮想ライダー。ローマーボットは、ルート上を走る「世界の住人」みたいな感じで、グランフォンドっぽい雰囲気を出してくれます。
ボットがいるだけでも、ちょっとは寂しくないですw
でも、これからユーザーが増えてくれば状況は変わるはず!RGTが閉鎖されてから、RGTユーザーがBiketerraに流れてるって話もあるし。開発チームもDiscordで積極的にコミュニティと交流してるので、盛り上がってくると思います。
とりあえず今は、イベントに参加すれば確実に他のライダーと走れます。レースやグループライドを狙っていけば、マルチプレイヤー体験は楽しめますよ!

ペーサーとは別にRomer Countと言う数値をメニューでいじったら、
人がメッチャ増えましたw
これで寂しさは消えるかも、、、です!


まとめ
というわけで、Biketerraを実際に走ってみたインプレッションでした!
良いところ:
- ブラウザで動く手軽さ
- リアルなコースを走れる
- 自分でコース作成できる
- 月5.99ドルのコスパ
- ERGモード、ワークアウト、イベント全部ある
- 無料でも結構使える
微妙なところ:
- グラフィックスはシンプル
- ユーザー数がまだ少ない
- フリーライドで誰にも会わないw
ZWIFTほどの華やかさはないけど、「真面目にトレーニングしたい」「リアルなコースで練習したい」「コスパ重視」って人には最高の選択肢だと思います!
RGTが閉鎖されてから、「リアルなコースを走れるアプリ」を探してた人も多いはず。Biketerraはまさにその後継者になれるポテンシャルがあります。
富士ヒルの練習とか、特定のコース対策にはBiketerraを使うのもありかもしれません。
気になった方は、まず無料版で試してみてください!イベントにも参加できるし、カスタムルート1本アップロードできるので、自分の好きなコースで走れますよ。
そんなわけで、良いBiketerraライフを!