【著書 スポーツ栄養学最新理論】知らなかった知見を得られる良書です
アスリートにとって、
運動と栄養はセットで重要な要素です。
本書は2020年時点の
最新栄養学最新理論を
詳しく書いています。
難しい知見を
分かるように書いてくれてる、
良書です。
理論を順序で説明しているので、
サラっと読める本ではないです。
一歩進んだ知識、または深い知見で
- 効率よく栄養を摂取したい
- 割と理論派な方
- マージナルゲインを拾いたい
- ミネラルを摂取しても貧血気味
- トライアスロンのエネルギーマネジメント・長距離
- 筋トレ短距離・筋肉を鍛えたい
そんな、方にささる本になります。
本書に冒頭に書いてるのですが、
まちがいのない理論ではなく、
可能性の段階にある
最新・最先端の内容を網羅しています。
こんな知識「知らなかった」の連続、、、、
興味ある方はぜひ
ご覧ください。
*電子書籍はなく本での購入になります。
こちら参考に
スポーツ栄養学最新理論〈2020年版〉より引用
著者 寺田 新 市村出版より
対象とする読者は?
マージナルゲインを狙う人に
本書、最先端の知識を
かなり深く書いています。
1%しか効果が見込めないような小さな施策を積み重ねることで、
大きな成果を得ようとする考え方
最先端の理論だけど
まだ解明されてない知見のある本書。
一見矛盾してるようですが、
うまく表現できません、そんな方に必要な本だと思います。
分かりやすく書いてるけど基礎的な知識集ではない
本書、冒頭には基礎的な本ではないと、
書いています。
それでも、一般読者を置いていかない
順序だてた書き方をしています。
個人的に読み込めば分かる内容になってると思います。
驚きの連続
普通の栄養学の本だと、
ビタミンCは肌が美しくなる
と言うような、
一般に知られてる知識本が多いと思います。
そんな、一般の本に慣れ親しんだ方には、
驚きが多い本書。
まだ、研究段階の知識や
聞いたことないエネルギー摂取方まで
ビックリすると思います。
著書 スポーツ栄養学: 科学の基礎から「なぜ?」にこたえるの続編?
同じ寺田心さんが書いている
スポーツ栄養学: 科学の基礎から「なぜ?」にこたえると、
タイトル似てますが
出版社が違います。
私は最初、
続編かと思いました。
著書内には「科学の基礎から「なぜ?」」より引用
されているカ所はあります。
1ついえるのは
上記の本を読んで勉強になった方は、
楽しめる本だと思います。
ワタシが両方買ってよかったと
思っただけかなw
個人的に勉強になった部分を
筆者、著書を読んで
特に参考になった箇所
驚いた項目を
ピックアップしました。
ただし、下記の内容
可能性のある段階の知見もあります。
著書、購入の参考になれば幸いです。
糖質は抜くべきか入れるべきか?
糖質、グリコーゲン接種のタイミングで悩んでる方は
多いのではないでしょうか?
- 試合前のグリコーゲン摂取
- 数日間にわたるグリコーゲンローディング
- 睡眠中に失われるグリコーゲン量は?
- 無補給とローディングのメリットデメリット
個人的にこのあたりの
疑問が解消された感じはあります。
合わせて高強度時の糖質・酸素との関連性は
特に参考になりました。
限られた時間で、
有酸素能力を最大限に鍛えたいクライマーにとって、
ローディングのタイミングは重要です。
海馬グリコーゲンローディング
海馬グリコーゲンローディング。
初めて聞く名前でしたが、
その項だけで面白い知見が溢れています。
筋肉にグリコーゲンローディング(貯蔵)が
あるように、
脳にも
高糖質・中糖質・低糖質接種時の
それぞれの海馬グリコーゲンローディング量への影響等
諸々書いています。
脳も脂肪と同じでハンガーノックすると
代謝上がるのか?
脳のグリコーゲンローディングを鍛えると、
運動は頭が良くなると言われるけど
中、高強度ではいかにがわかる?
ウオーターローディング(ヒルクライム前の水抜きダイエット)
筆者、ヒルクライムレース一週間前に
塩分を抜いて体重を落とします。
ただ、それに対する研究データは少なく
明確な基準が自身の経験になっていました。
著書では、ウオーターローディングという項目で
記載されています。
鉄分接種タイミング
鉄分は海外だと
ミネラルサプリからあえて外す製品もあったり、
摂取タイミングの難しいサプリです。
ただし、足りなくて貧血に悩んでいる方は多いミネラル。
アスリートは知見を深め摂取するべき
栄養だとおもいます。
鉄代謝「ホルモンヘプシジン」の活性タイミング、
どのタイミングでとるべきかのヒントが書いています。
ハードな運動は食欲をおとす?
運動をするとお腹がすきます。
ただし、強度の高い練習だとどうですか?
身体が蓄えているエネルギーと
満腹虫垂が一致していないとしたら?
身体のシグナルとは別に、
食べるタイミングや、
シグナルが起きる条件等勉強になると思います。
ハイドロゲル消化吸収
アルギン酸と言われる、
酸性条件でハイドロゲル状になる物質が
ピックアップされています。
最初からゼリー状の飲料と違い、
途中からゲル状になるのがポイントです。
小腸でPhが上昇するとアルカリ性に傾くということは?
まとめ
上記で一部気になったポイントを書きましたが、
まだまだ深い知見にあふれています。
女性アスリート・パラアスリートの栄養問題等、
扱いの難しい分野にも
踏み込んでる本書。
ぜひ一度手に取って
感想を聞かせていただけると嬉しいです。