フリースタイルリブレ: ロードバイクやスポーツでパフォーマンスを上げる血糖値測定【新型リブレ2解説あり】
FreeStyleリブレという血糖値を測るセンサーをご存知ですか?
ローディーにとって何でやくに立つか分かりませんよね。
先に結論を言います。
体重の管理やパフォーマンスを上げたい方はすぐに買いましょう。
理由を解説します。
迷ったら少し値段が上がりますが、新型リブレ2がおすすめです。
スキャンする手間が省けます。
なんでフリースタイルリブレで強くなれるの?
ケニア人選手は2時半を糖質中心で走る
脂質が使われやすい身体か糖質が使われやすい身体か日々の血糖値管理で変わってきます。
脂質中心だと長距離が優勢、糖質がメインだと短距離が強いイメージですね。
ただ、長距離と短距離の境目は難しいところです。
下記の書籍だと、
2時間台前半を走るトップアスリートは糖質だけで賄われているという示唆があるようです。
同じく近年マラソン界を席巻しているケニア人選手の食事も炭水化物中心です。
ロードバイクはヒルクライムだと1時間前後が多く、
糖質へのシフトをすることでパフォーマンスが上がる可能性もあります。
2020年版スポーツ栄養学最新理論より引用
寺田 新著
糖質向きや脂質向きの身体の指針は
糖質向きの身体を作るには、糖質を適切に食べなければいけません。
がむしゃらに食べても太ったりパフォーマンスが逆に下る可能性もあります。
下手すると糖尿病になる可能性も。
そんな時、指針としてフリースタイルリブレがあれば、
血糖値(グルコース値)の管理で適切に判断できます。
自身のインスリン分泌(血糖値を調整するホルモン)の
理解は大事ですね。
とはいえ、測定しなくても健康本に書いてある通りにすれば
血糖値の管理出来るんでしょ?と、思ったそこのアナタ
甘いです。
GI値の低い食品を食べてれば大丈夫でしょ?
血糖値関連の本を読んでいるとよく書いている言葉があります。
- GI値が低い食品を選ぶべし。
- 血糖値を上げる食品はダメ
上記を守れば血糖値が安定すると思いますか?
フリースタイルリブレを使って分かった事は、
自分が想像している通りに測定値は動かないと言う事です。
なので、パワーメーターのような物差しが必要になってきます。
ダイエットでGI値の管理をしているのに、数値がよくなければ意味がないよね。
血糖値の波が分かればダイエットできる
私は妻から食費がかさむので、食事量を抑えてくれと言われるくらい、
よく食べます。
しかし体脂肪は年間通して8%前後です。
特にパフォーマンスが下がること無く、
この数値をだしています。
基本は空腹でのどか食いを避け、食後の運動による効果の確認。
自分の身体がどの食材で数値が上がるのかを見るだけです。
さらに詳しい方法は下記の書籍が参考になります。
分かりやすく書かれているので、実践しやすいと思います。
パワーメーターが人を強くするわけでは無い
パワーメーターが普及し始めてローディーは強くなりました。
ヒルクライムの成績も過去より上がってきていると思います。
それは、パワーメーターが強くしたのではなく
分析することによって己を可視化で来たからです。
サプリやフレームと違い自身で考えることで強くなれます。
パワーメーターを使って強くなれた方は
フリースタイルリブレでトライ&エラーを繰り返し
強くなれるはずです。
高強度を行うと血糖値が上がる
高強度運動を行うと糖新生(グルコジェネシス)を起こすことで、
血糖値が一時的にあがります。
糖新生は必要なアミノ酸を摂取するとおこります。
VAAM等アミノ酸でパフォーマンスを上げると数値も変わってきます。
実際に自分が摂取した飲料や、数値を管理する事で、
机上の理論から真の分析に落とし込むことができるかもしれません。
色々試してみるとオモシロイ
高強度の前に何を飲めば糖新生を起こしやすいか、
色々実験をしました。
摂取するものや分量によって変わってきます。
是非、皆さんも試した結果を教えて頂けると嬉しいです。
個人的にはVAAMアスリートの効き目が
ダントツでした。
フリースタイルリブレについて解説
フリースタイルリブレとは?
改めて、フリースタイルリブレとは、アボット社が開発した血糖測定システムです。針を指に刺すことなく、簡単に血糖値を測定できます。センサーを皮膚に貼り付け、リーダーをセンサーの上にかざすだけで測定が可能です。
血糖値ではなくグルコース値を測定している
フリースタイルリブレは血糖値ではなくグルコース値を測定しています。
下記の引用させて頂いた図解だと分かりやすいですが、
血液中に出てくる実際の血糖値と時間差が出ます。
なので、実際に血糖値が上がるタイミングとズレがあることを
頭に入れておきましょう。
FreeStyleリブレは、間質液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を測定します。間質液とは細胞と細胞の間に存在する液体のことで、グルコースは血管を通って体中に運ばれ、毛細血管から間質液へ、さらに間質液から細胞に入って利用されます。
https://www.myfreestyle.jp/patient/freestyle-libre/difference.html
リブレ2ではさらなら進化が
リブレ2は「rtCGM(real-time CGM)」という、計測方法に進化しました。
これによりリブレ1より時間差が少なくなっています。
リブレ2はスキャン不要
リブレ2では腕にスマホをつけてスキャンする必要が無くなっています。
しかも1分毎に測定をしてくれるのでかなり便利です。
フリースタイルリブレのセットアップ
フリースタイルリブレのセットアップは非常に簡単です。まず、センサーアプリケーターを使ってセンサーを皮膚に取り付けます。次に、リーダーをセンサーの上にかざして、センサーを起動します。これでセットアップは完了です。
*詳しい取り付け方法は付属の説明書かメーカー公式サイト注意書きを読んで取り付けましょう。
写真フリースタイルリブレ公式サイトより引用
https://www.myfreestyle.jp/patient/howto/attach.html
フリースタイルリブレの使用方法
フリースタイルリブレの使用は非常に簡単です。リーダーをセンサーの上にかざすだけで、グルコース値を測定できます。リーダーは、グルコース値の履歴を保存し、グルコース値の傾向を表示することもできます。
このようなグラフでトレンドを確認出来ます。
- 食事
- 運動
- 薬の服用、、、等々
記録することも出来ます。
NFC搭載のスマートフォンならセンサーだけで測定可能(FreeStyleリブレLink)
スマートフォンがNFC(近距離無線通信)搭載の場合、
センサーのみの購入で測定できます。
最初にアプリの設定を行えば、
スマートフォンをセンサーに近づけるだけで測定できます。
スマートフォン画面です。
フリースタイルリブレのメリット
痛みが少ない
フリースタイルリブレは、従来の血糖測定方法に比べて
毎回指を刺しての血液採取が必要ないため、
ホボ痛みを感じることなく血糖値を測定できます。
最初センサーを取り付ける時にチクッとする位です。
写真は取り外した後のセンサー。
取り付けは専用の取付キットがあるから安心してつけられます。
トレンドグラフで確認できる
指先の血液採取だとその瞬間の血糖値しかわかりません。
フリースタイルリブレは血糖値(正確にはグルコース値)を常時測定しているので、
急な上昇を逐次チェックできます。
身体を動かすとグルコース値は変化します。
常時測定しているので普段の仕事や活動、間食や飲み物で
どのように上下しているか確認できるよ。
フリースタイルリブレのデメリット
センサーは2週間使い切り
センサーは1個につき2週間測定できます。
更に測定したい場合は付け替える必要があります。
正直鬱陶しく感じる時もある
常時腕につけているので鬱陶しいと思うこともあります。
慣れれば忘れていることが多いのですが、
たまに思い出すと違和感を感じます。
合わせて、針が少し入った状態なので腕をふると軽い痛みを感じることも有りました。
ただ、個人差はあると思いますが耐えられない痛みではありません。
FreeStyleリブレ 製品仕様
センサーの仕様
センサーのグルコース値測定法 | アンペロメトリー |
---|---|
センサーのグルコース値測定範囲 | 40~500mg/dL |
センサーのサイズ | 35mm(直径)x 5mm(厚さ) |
センサーの重量 | 5g |
センサーの電源 | 酸化銀電池 1個 |
センサーの使用期間 | 最長14日間 |
センサーメモリー | 8時間(グルコース値を15分ごとに保存) |
操作温度範囲 | 10~45°C |
センサーアプリケーターとセンサーパックの保管温度 | 4~25°C センサーキットを冷蔵庫に保管する必要はありませんが、冷蔵庫が4~25°Cの範囲内にある限り、冷蔵庫に保管することもできます。 |
操作時および保管時の相対湿度 | 10~90%(結露のない状態) |
センサーの耐水性 | IP27:最大水深1メートルで、最長30分間の浸水に耐えられる |
操作時および保管時の標高 | -381メートル~3,048メートル |
Readerの仕様
血糖測定範囲 | 20~500mg/dL |
---|---|
血中ケトン体測定範囲 | 0.3~8.0mmol/L |
Readerのサイズ | 60mm (幅)x 95mm (高さ)x 16mm(厚さ) |
Readerの重量 | 65g |
Readerの電源 | 充電式リチウムイオンバッテリー 1個 |
Readerの電池寿命 | 通常の使用方法で7日間 |
Readerのメモリー | 通常の使用方法で90日間 |
Readerの操作温度範囲 | 10~45°C |
Readerの保管温度 | -20~60°C |
操作時および保管時の相対湿度 | 10~90%(結露のない状態) |
Readerの湿気防止 | 水濡厳禁 |
操作時および保管時の標高 | -381メートル~3,048メートル |
Reader表示画面の自動オフ | 60秒間(電極挿入時は120秒間) |
無線周波数 | 13.56MHz RFID;振幅偏移変調;124dBuV/m |
データポート | マイクロUSB |
コンピューターの最低条件 | システムは、EN60950-1定格コンピューターでのみ使用してください |
平均動作寿命 | 通常使用で3年間 |
電源アダプター | Abbott Diabetes Care PRT25611 動作温度:10°C~40°C |
USBケーブル | Abbott Diabetes Care PRT21373 長さ:94センチ |
マトメ
フリースタイルリブレは、ロードバイクライダーや有酸素運動競技者が
血糖値を効果的に管理するための強力なツールです。
継続的な血糖測定と簡単な操作性により、運動中でも血糖値の変動をリアルタイムで把握することが可能です。
さらに、フリースタイルリブレLinkアプリを使用すれば、
スマートフォンでいつでもどこでも血糖値をチェックできます。
これにより、ローディーは自身のパフォーマンスを最大限に引き出すための適切な血糖管理を実現できます。