【富士ヒル出場を決め、本番にのぞむまで】AYUMOON氏の挑戦記

おがくず
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2022年富士ヒルでtwitterのTLが賑わう中、
蚊帳の外にいることに少し寂しさを感じていました。
出てみたいな… とは思うものの遠方で、慣れないイベントに一人挑むことに気後れがあり踏み切れない状態でした。

あさると君
あさると君

今回はオガクズ会、AYUMOON氏の記事になります。
記事に書いてくれていますが、2022年の8月から物語は始まります。

最初のきっかけは?

最初のきっかけは8月にオガクズ会に入れてもらって富士ヒルについて多くの情報が取れるようになったこと、もう1つ決定的だったのはこれもオガクズ会の縁で9月にTakaさんと走る機会があり背中を押してもらったこと。
その時の自分の走りは思い返すとヒドイものでしたが
「(それなりに頑張れば)シルバー取れると思いますよ(まぁ多分)」
と言って頂いて出ることを決めました。

富士ヒルを目指す過程ではオガクズ会のメンバーとzwiftのMUや、時にはリアルMUもしながら大会前から充実した時間を過ごすことが出来ました。
オガクズ会以外でも多くの方と出会い、一緒に走らせていただく機会に恵まれ、こういったことも含めて富士ヒルなのだと改めてこのイベントの偉大さに気づかされました。

中でも特に

リアルでもzwiftでも多くの時間を共にさせてもらい、多くを教えてくれたTakaさん

同じ目標を掲げ、一緒にMUを立ち上げて、試走も一緒させてもらったしょへまるさん

私が富士ヒル挑戦を決めた時に、一緒にシルバー目指す宣言をしてくれたchobissimoさん

には精神的に強いつながりを感じていました(私が勝手にw)

年始からの5ヶ月間で自分としては多い340時間を乗り込み、明らかに状態も上がってきた。当初はシルバーとれれば…ぐらいに思っていた目標はいつしか70分になっていました。
本番前にはTakaさんから「今のAYUMOONさんなら出来ますよ、自信を持って下さい」と言葉を貰った。それは去年9月の「取れると思いますよ」という言葉とは異なる、気持ちの入った言葉だと感じました。

富士ヒル本番

スタート前

出走は第4ウェーブ。早めに会場に入り、しょへまるさんやOnoさんと合流したかったのですが人でごった返す待機場所でうまく落ち合うことが出来ませんでした。
時間が来てしまったので切り替えてウェーブ前目で走り出しながら二人の姿を探すが結局見つからず、単独でのスタートに。

スタート

パレード区間で近くの方に「何分目指しですか?」と聞かれたのですかさず「70分です!」と答えたが「あーそれはちょっと無理そうです」と早速の友情タッグ結成とはならず。しかし他愛のない会話で気持ちがほぐれたのでこの方には感謝しています。
そのまま計測ラインが迫り、FTP辺りのパワーで踏んでいく。入りは抑え目でとよく言われているが最初強めに入って前に行くことは事前に決めていました。第4ウェーブの中心は”75分のシルバーを目指す人”になるだろう、70分を目指す自分にとって野良の活路があるとすればウェーブ前側のはずという考えです。

1合目

ペースを維持しつつ周囲を見ながら進んでいくが、脚の合いそうな人やトレインは見当たらない。そのまま1合目下駐車場へ、斜度の緩む所で誰かの後ろにつきたかったがやはり脚が合わず独りで前へ前へ行くことを選択し続けました。

1合目を過ぎたあたりで後ろに人がついたので、そのまましばらく牽いて斜度の緩い所で先頭交代の合図を出してみました。前に出てくれたのでこれはイケるか? と思いましたが30秒ほどで交代の合図、その後そのままついてくることはありませんでした。
この辺りで第4ウェーブでの野良70分目指しは単独走になる可能性がかなり高いのかもしれないと感じ始めていました。自前でトレイン作るコネクションがないなら日和らず第3で挑むべきだったのかもしれない…と。

自分自身のペースは悪くなかったが、状況は変わらず。しかし2合目を過ぎた頃だったと思う(正確に覚えてはいないが) 後方から声がかかった。
「前牽きますよ!」
自分と同じ青いカステリジャージの人。
「助かります!」と短く答えて彼の後ろに続いた。力強い牽きで、少しの間後ろを走ると”この人は明らかに自分より強いな”と分かった。しかし今の所ついていけないほどではない、これを逃す手はなかった。恐らくこの人も自分と同じで独りでここまできたのだろう。
しばらくして先頭交代の際に「目標どれぐらいですか?」と聞かれ「70分目標です!」と答えた。今回は「同じですね!」と返ってきた。この偶然の出会いにとてつもなく気分が高揚した。

そこからしばらく2人で走ることになるが、明らかに彼の方が力があるので自分が少し遅れがちになるシーンもあった。気持ちが切れてないので千切れることこそなかったが、時折彼が後ろを気にしていることを感じ取っていました。
連れていくべきか? この先まだ役に立つのか? そういう思考が前の彼に浮かんでいるのだろう。彼を手放すわけにはいかない自分は少し足に力を込めた。
「すいません、ペース配分めちゃくちゃで」そう声をかけてくれたがそんなことはない、単に私の力が足りてないだけです。

3合目

3合目を超えた辺りだろうかトレインを追い抜いたところで「さっきのトレインについたほうが良かったですかね?」と彼から話しかけられた。よほど私が辛そうに見えたのか、あるいは彼自身にも少し疲れがあるのか?
「いや、2人ですんなり追い抜ける所についていても仕方ないです!」と答えた。「ですよね。攻めないといいタイムは出ませんよね!」と返ってきてまたテンションが上がり、改めてよっしゃやるぞという気持ちに。

その後、大沢駐車場あたりで合流できそうなトレインを探しているのだろうか? 前の彼に迷いがあるように感じた。ただ周囲のトレインは明らかに我々より一回り遅かったので、自分が前に出てペースを上げることにした。

4合目、そしてラストへ向けて

そのまま4合目を超え、斜度が上がり始める。途中で追い抜いたトレインから「ここに乗ろう!」という声が聞こえて自分たち2人の後ろに正確にはわからないが数人ついた。
しばらくすると「後ろ結構人数増えました、下がれますよ」と先頭交代際に彼が教えてくれた。最後尾までは下がらず、トレインの4番目に下がる。しかしこれは自分のミスでした。私の前の人には青ジャージの彼の牽きに耐えられる脚がなく、中切れが起きてしまいました。
2重のミスです。
 まず下がる時に確認すべきでした、”前で回せる脚がありますか? なければ後ろについて下さい”と。

中切れに関しても後から思えば前の人の体の動き、ペダリングを見ればもっと早く分かったことです。すぐに状況を判断して前に上がるべきでした。
経験不足と自分の自信の無さが招いた事態です。
奥庭以降を前と走りたかった私はそこから前を追いましたが、あと少し及ばず。奥庭以降の平坦をドラフティングの恩恵を得られない距離で前の背中を追うことに…
この時目標の70分には届かないこともすでに分かっていましたが、少しでもいいタイムでゴールすべく力を尽くしました。

ゴール

ゴールした時はタイムのことよりも、青ジャージの彼と話がしたいということしか頭にありませんでした。彼は自分より少し前でゴールしたので、下山荷物の受け取りに進みながら彼の姿を探して声をかけました。
驚いたことに自分の息子より少し上程度の若者!彼は70分切りを達成したとのこと、私に追いつくまで相当速かったんだろうな… しかし達成出来ていて良かった。SNSのアカウント名もしっかり聞いた。
残念ながらスタートで独りになってしまったが結果として彼と出会えたことで心に残るレースになった。野良の醍醐味とでもいうのか、本当に楽しく、熱い気持ちになれました。

その後下山荷物を受け取り、chobiさんやしょへまるさん、Onoさん、龍ヶ崎さんとも会うことができた。スタートで会えなかったが上で皆に会うことができてこの時は本当に嬉しかった。

頂上でこそ元気な私でしたが、長い下りでは気持ちが落ち着き、改めて目標の70分に及ばなかったという結果と向き合うことになりました。
走りに悔いはありません。ここまでの過程にも後悔はないです。ただ、目標達成しましたとTakaさんにお伝えしたかったな… と思うとどんどん悔しさが込み上げてきました。
もう泣いてしまいそうでしたが歯を食いしばって、悔しさをかみ殺した富士の下山です。もっと強くなろうと思いました。

AYUMOONはワシが育てたと、
いずれTakaさんに言わせたい、、、、。

これから

お祭りは終わりましたが、特段何かが変わるわけではありません。これまでと同じく、地道にトレーニングを積み上げます。
心には少し火がついている感じがしますが、燃え上がるようなモチベで突き進むのは私らしくありません。備長炭のように長く安定した熱量でジワジワと歩を進めたいと思います。

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いちよう富士ヒルゴールド(年代4位)
こんにちわオガクズです。 育児しながらもゴールドを取る事が出来ました。 その経験を活かし、 役立つ面白ろブログを紹介します。
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