ヒハツとシナモンって合わせると魔改造になるのかな?

前から少し思うことがあります。
ヒハツとシナモンって組み合わせると相性最高なのでは!?
一般に両者身体を温める・血流を良くする効果が知られています。
ここからが重要なポイントなのですが、
両方身体を温める効果の仕組みが違う!(だったはずw)
そんなわけで、ヒハツとシナモンの効果と魔改造における効果を調べてみました。
(実際に長期間飲んだりもしておりますです)

ヒハツとシナモンの効果は重ね掛け可能かな?
ヒハツとシナモンの特徴
まず、それぞれのスパイスの特徴を。
- ヒハツ(ロングペッパー、ピパーチとも)
- コショウ科の植物で、ピリッとした辛味と独特の甘い香りが特徴です。
- 注目成分は「ピペリン」。血行を促進し、体を温める効果が期待されています。冷えやすい方や、冬場のライド、ウォームアップ時のサポートに役立つ可能性があります。
- 代謝アップを助けるとも言われ、エネルギー消費の観点からも注目されています。
- シナモン
- クスノキ科の樹皮から作られるスパイスで、甘くエキゾチックな香りが特徴です。
- 血糖値の上昇を穏やかにする働きが期待されており、エネルギーの安定供給や持久力維持につながる可能性があります。
- 抗酸化作用や抗炎症作用も報告されており、トレーニングによる体のダメージケアにも役立つかもしれません。
特徴からヒハツとシナモンが身体を温める理由
ヒハツが体を温める理由
- 主役は「ピペリン」: ヒハツに含まれる辛味成分「ピペリン」が、体温調節に関わるセンサー(TRPV1という受容体)を刺激します。
- 血管拡張と血流促進: これにより、交感神経が刺激され、血管が拡張しやすくなります。その結果、血流が促進され、特に手足などの末端まで血液が行き渡りやすくなり、体表面の温度が上昇し、体が温まると感じられます。
- 代謝アップ効果: エネルギー代謝をサポートする働きもあると言われています。

シナモンが体を温める理由
- 主役は「シンナムアルデヒド」など: シナモンの香り成分である「シンナムアルデヒド」などにも、血行を促進する作用があると考えられています。
- 毛細血管へのアプローチ: 特に、毛細血管の健康を保ち、その働きをサポートすることで血流を改善する効果が注目されています。(毛細血管のTie2という受容体を活性化させるという研究もあります)
- 漢方的な視点: 漢方ではシナモン(桂皮)は古くから体を温める生薬として使われており、体の内部から温める作用や、発汗を促す作用などがあるとされています。
- 血糖値安定化: 血糖値の急激な変動は冷えにつながることもありますが、シナモンには血糖値の上昇を穏やかにする働きも期待されており、間接的に冷えの改善に役立つ可能性もあります。

ヒハツとシナモンは、体を温めるという目的は同じでも、上記のように異なるメカニズムで血行促進にアプローチすると考えられます。
- ヒハツは比較的太い血管の拡張や全体の血流アップに働きかけるイメージ。
- シナモンは末端の毛細血管の血流改善や、体の内側からの温めに働きかけるイメージ。
適量はどのくらい?
どんな食品もそうですが、摂りすぎは禁物です。以下の量を目安に、ご自身の体調を見ながら調整してください。
- ヒハツ: 1日の摂取目安は小さじ1/4〜1/2杯(約1g)程度と言われています。刺激が強いと感じる方は、少量から試してみましょう。
- シナモン: シナモンには種類があり、注意が必要です。
- セイロンシナモン: 香りが上品で、肝臓への負担が懸念される「クマリン」の含有量が少ないため、比較的安心して摂取できます。1日小さじ1杯程度までを目安に。
- カシアシナモン: 一般的に流通している安価なシナモンですが、「クマリン」が多く含まれます。長期的な大量摂取は避け、1日小さじ1/4杯程度に留めるのが賢明です。

ちなみに私、先日間違ってセイロンシナモンを買ってしまいました、、、オーマイガット!
混ぜる場合は?
それぞれの1日の摂取目安量を超えない範囲で、お好みの比率で混ぜてみましょう。例えば、「ヒハツ:シナモン=1:1」や「1:2」など、少量から試して自分に合うバランスを見つけるのがおすすめです。
選ぶ際の注意点は?
選ぶ際もポイントがあります。
- ヒハツ:
- 形状: パウダータイプが手軽で使いやすいでしょう。
- 品質: 産地や栽培方法(有機栽培など)が明記されているか、信頼できるメーカーのものかを確認しましょう。香りが良いものを選びたいですね。
- シナモン:
- 種類: 前述の通り、「セイロンシナモン(Ceylon Cinnamon)」を選ぶことを強くおすすめします。「学名:Cinnamomum verum」と表記されているか確認しましょう。カシア(Cinnamomum cassia など)とは区別して選びましょう。
- 品質: こちらも産地やグレード、信頼できるメーカーかを確認しましょう。香りが高く、風味が良いものを選びたいところです。
摂取する際気をつけるポイント
ヒハツとシナモンを安全に、そして効果的に取り入れるためのポイントです。
- 摂取タイミング:
- トレーニング前: ウォームアップドリンク(白湯や紅茶など)に少量加えて、血行促進をサポート。
- トレーニング後: プロテインやスムージーに混ぜて、リカバリーを意識。
- 普段の食事: コーヒー、紅茶、チャイ、ヨーグルト、オートミール、カレー、炒め物などに風味付けとして加える。
- 過剰摂取に注意: 適量を守りましょう。特にカシアシナモンに含まれるクマリンは、摂りすぎると肝臓に負担をかける可能性があります。ヒハツも刺激が強いので、胃腸が弱い方は少量から試してください。
- 体質・持病: 妊娠中・授乳中の方、持病(特に肝臓疾患など)がある方、血液をサラサラにする薬などを服用中の方は、摂取前に必ず医師に相談してください。
- 空腹時を避ける: 胃への刺激を考慮し、空腹時に大量に摂取するのは避けましょう。食事中や食後に摂るのがおすすめです。
- まずは試してみる: スパイスの効果や体感には個人差があります。まずは少量から試してみて、ご自身の体調に変化があるか、味は好みかなどを確認しながら続けられるか判断しましょう。
まとめ
ヒハツとシナモンは、それぞれが持つ魅力的な効果に加え、組み合わせることでサイクリストにとって嬉しい相乗効果も期待できるスパイスです。血行促進やエネルギーサポートなど、日々のコンディショニングやパフォーマンス向上に役立つ可能性があります。
ただし、摂取量や選び方には注意が必要です。特にシナモンは「セイロンシナモン」を選ぶことを心がけましょう。
いつものドリンクや食事に少しプラスするだけで、新しい風味と健康効果を取り入れられるヒハツとシナモン。上手に活用して、あなたのロードバイクライフをさらに充実させてみませんか?
免責事項: この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスではありません。スパイスの摂取による効果には個人差があり、特定の健康効果を保証するものではありません。持病のある方や妊娠中・授乳中の方、薬を服用中の方は、摂取前に必ず医師にご相談ください。
補足:
- 記事の内容は、一般的な情報に基づいて作成しています。最新の研究や情報については、専門サイト等でご確認ください。
- ロードバイクブログの記事とのことですので、読者層に合わせて専門用語の解説を入れたり、具体的なトレーニングメニューと絡めた活用法などを追記したりすると、より魅力的な記事になるかと思います。