【Zwift NYCの新ルート】5年ぶり最大級アップデートで31km延長

こんにちは、オガクズです!
Zwiftがとんでもないアップデートをぶっ込んできました!2025年10月27日、ニューヨークマップに31kmの新しい道路が追加され、NYC5年ぶりの最大規模拡張となりました。
今回の目玉は、ブルックリンのプロスペクトパーク、ブルックリンブリッジとマンハッタンブリッジ、タイムズスクエア、そして地下鉄トンネルです。しかも、Power Segments(パワーセグメント)という新しいアーチ機能ができました!

Zwift Unlocked 2025のStage 4で使用される2つのメインルート「The Greenway(ザ・グリーンウェイ)」と「Spinfinity(スピンフィニティ)」を中心に、新エリアの魅力を紹介します。
NYC拡張の概要
リリース日: 2025年10月27日
追加距離: 31km
新ルート数: サイクリング14本 + ランニング3本
レベル要件: 各ルートにより異なる(Level 10+が多い)
イベント: Zwift Unlocked 2025 Stage 4として使用
特別機能: Power Segments(パワーセグメント)初導入
新エリア:
- プロスペクトパーク(ブルックリン)
- ブルックリンブリッジ&マンハッタンブリッジ
- タイムズスクエア(地上・地下)
- 地下鉄トンネル3箇所(F-Zero風エスカレーター付き)
- マンハッタン高架ガラスロード

The Greenway(ザ・グリーンウェイ): 完全攻略ガイド
Stage 4のロングライドルートとして設定されたこのコースは、新エリアを網羅的に体験できる36.8kmの周回コースです。名前の由来は、地下鉄トンネル内にガラス天井から差し込む光と、そこで繁茂する緑の植物。グリーンウェイという名前にふさわしい、ちょっと不思議な地下空間を走ります。
ルート基本情報
距離: 36.8 km(22.9マイル)
獲得標高: 292m(958フィート)
リードイン: 0.6km / 2m
スタート/フィニッシュ: プロスペクトパークスタート地点 / The Hill KOMアーチ
バッジXP: 805 XP
難易度: 中程度(ローリング)
ZIMetrics評価: 18.1/100
予想タイム
- 2 W/kg: 72分
- 3 W/kg: 59分
- 4 W/kg: 53分
このタイム感、ちょうどいい練習時間ですよねw
ルート詳細
プロスペクトパーク周回(km 0-5.5)
プロスペクトパークのスタート地点から時計回りに上半分を周回します。The Hill KOMのアーチがスタート/フィニッシュラインになっており、ここから本格的に旅が始まります。Center Drive を右折すると、Center Sprint Reverseセグメントがあるので、ウォーミングアップがてら踏んでみるのもアリ。
もう一度右折してメインループに戻り、Grand Army Plazaからパークを出ます。このプロスペクトパークは実在する公園で、ZwiftはGPS座標まで正確に再現してるんですよね。犬の散歩してる人がいたり、Bandshellや動物園があったり、細かい作り込みが。
ブルックリン地下鉄へ突入(km 5.5-10)
Flatbush Avenueを下り、ブルックリンの地下鉄トンネルに突入します。ここで最初の5秒Power Segmentが登場!この地下鉄、カッコいいですよ。グラフィティだらけの壁面に、ガラス天井から光が差し込んで、なぜか植物が生い茂ってる。だから「グリーンウェイ」なんですね。
地下鉄から登り返すと、マンハッタンブリッジへ。ここからのスカイラインビューが、Zwift Insiderいわく「ベストビュー」らしいです。確かに、マンハッタンの高層ビル群を見ながら橋を渡るのは気持ちいい。
橋を渡りきったらマンハッタンでUターン。
ブルックリンブリッジ KOM(km 10-15)
今度はブルックリンブリッジを登ります。これがこのルート最大の登り。とはいえ、2kmで平均勾配1.7%(実質的には1.5km、3.6%)なので、激坂ってわけじゃないです。むしろ、ちょうどいい負荷がかかる感じで、閾値ペース維持の練習にピッタリ。
KOMは橋の最高地点で終了し、そのまま下ってブルックリン側の地下鉄トンネルへ。ここで20秒Power Segmentが待ち構えてます。このルートには合計4つのPower Segmentがあって、全ルート中最多なんですよね。パワー特化型の練習したい人には最高w
2周目でフィニッシュ(km 15-36.8)
プロスペクトパークをもう一周して、再び地下鉄とブリッジエリアへ。今度は逆方向で、先ほどと違う橋を通ります。ブルックリンブリッジで往路を走り、マンハッタンブリッジで復路を走るんですが、両方の橋を両方向で走れるのはこのルートだけ。
最後の地下鉄区間で3つ目と4つ目のPower Segmentをこなし、Flatbush Avenueを登り返してGrand Army Plazaへ。プロスペクトパークに戻り、The Hill KOMアーチを通過してフィニッシュ!
推奨セットアップ
コースの特性: ローリング(起伏あり)、中程度の登り、スプリント機会あり
おすすめバイク:
- オールラウンド: Tron Bike + Meilenstein(バランス型)
- 登り重視: Specialized Aethos + Lightweight Meilenstein
- スプリント重視: S-Works Venge + Zipp 858/Super9
このルート、正直なところ「これ!」っていう決定的なバイク選択はないです。登りもスプリントもそこそこあるので、バランス型でいいかなと。個人的にはTron Bikeでゴリ押ししますw
パワーアップ戦略:
- ブルックリンブリッジKOM前にフェザー温存
- Power Segment前にアネモネ(ドラフト強化)があると有利
- マンハッタンブリッジスプリントにバーナー
このルートの魅力
正直、新エリアを全部味わいたいならこれ一択です。プロスペクトパーク、地下鉄3箇所、両方の橋を両方向、Power Segment 4つと、まさに新NYC拡張の集大成。
距離も36.8kmでちょうどいい。短すぎず長すぎず、1時間前後で終わるので、平日夜のトレーニングにも使えます。獲得標高292mも、物足りなくもなく、キツすぎもせず、ちょうどいい負荷。
唯一の欠点は、タイムズスクエアを通らないこと。タイムズスクエアも見たい人は次に紹介するSpinfinityですね。
Spinfinity(スピンフィニティ): 完全攻略ガイド
Stage 4のショートライド/レースルートとして設定された、19.3kmの高速ローリングコース。タイムズスクエアの未来的なガラスロード、歴史的なシティホール駅の地下鉄、そして両方の橋を効率よく回る、コンパクトで密度の高いルートです。
レース向けに設計されてるだけあって、スピード感があって楽しい。グループライドでも盛り上がります。
ルート基本情報
距離: 19.3 km(12.0マイル)
獲得標高: 155m(509フィート)
リードイン: 0.2km
スタート/フィニッシュ: タイムズスクエアスタート地点 / タイムズスクエアサーキットアーチ
バッジXP: 390 XP
難易度: 低〜中程度(フラット寄りローリング)
⏱️ 予想タイム
- 2 W/kg: 38分
- 3 W/kg: 31分
- 4 W/kg: 28分
30分前後で終わるので、レースに最適。ウォームアップからレース、クールダウンまで含めても1時間ちょいで完結します。

ルート詳細
タイムズスクエアサーキット(km 0-3.5)
タイムズスクエアのスタート地点から、タイムズスクエアサーキット リバースを1周します。このサーキット、3.5kmでオレンジジャージ(ファステストラップ)の対象コース。

未来的なガラスロードがビル群の間を縫うように走ってて、視覚的に派手。ただ、正直なところ、「タイムズスクエア感」はあんまりないんですよねw DCRainmakerも「もうちょっと何か欲しかった」って言ってました。
このガラスロード、実は視覚トリックが使われてて、地上道路を少し掘り下げて、ガラスロードを高く見せてるんです。だから、見た目ほど登らない。賢い設計。
シティホール駅地下鉄(km 3.5-7)
タイムズスクエアから降りて、シティホール駅の地下鉄へ。この駅、実在するんですよ。1904年に開業して1945年に閉鎖された、IRL(実生活)では入れない歴史的な駅。レンガアーチの美しいデザインが特徴。
ここで10秒Power Segmentが両方向にあります。地下鉄トンネルを抜けて登り返すと…
ブルックリンブリッジ KOM(km 7-11)
このルート最大の登りがやってきます。とはいえ、The Greenwayで説明したのと同じ区間なので、そこまで厳しくないです。むしろ、レース展開的にはアタックポイントになりますね。
橋を下ってUターン、今度はマンハッタンブリッジを逆方向で渡ります。橋の頂上で250mのマンハッタンスプリントセグメント。微妙に登り勾配があるので、パワースプリンターが有利。
シティホール駅経由でフィニッシュ(km 11-19.3)
マンハッタンブリッジを下って、再びシティホール駅地下鉄へ。もう一度10秒Power Segmentをこなします。
地下鉄から登り返してタイムズスクエアのガラスロードへ。ほぼ1周分のリバースサーキットを走って、スタート/フィニッシュアーチでゴール!
推奨セットアップ
コースの特性: フラット寄りローリング、高速展開、短いレース向け
おすすめバイク:
- レース最速: Specialized S-Works Venge + Zipp 858/Super9
- オールラウンド: Canyon Aeroad + Zipp 858
- コスパ重視: Trek Madone + DT Swiss ARC 1100 DiCut 80
このルート、おそらくエアロバイク有利です。登りが短いし、平坦〜微妙なローリングが多いので、エアロ効果が活きます。レースで勝ちたいなら、Venge + 858/Super9なのかな。
パワーアップ戦略:
- ブルックリンブリッジKOMでアタックするならフェザー
- マンハッタンスプリント前にバーナー温存
- Power Segmentでは全部出し切る(短いから)
このルートの魅力
レースに最適、これに尽きます。30分前後で終わるちょうどいい長さ、ローリングでアタックポイントが複数あり、最後はスプリントフィニッシュも狙える。展開が早くて、グループライドでも盛り上がります。
タイムズスクエアの未来的な雰囲気と、シティホール駅の歴史的な雰囲気の対比も面白い。The Greenwayより気軽に走れて、でもちゃんと新エリアを味わえる、バランスのいいルートです。
ただし、プロスペクトパークには行かないので、そこは別途Prospect Park Loop(5.5km)で走るといいかも。
Power Segments(パワーセグメント): 革新的新機能
今回の拡張で導入されたPower Segments、これがマジで革新的なんですよ。従来のスプリント/KOMセグメントは「距離をタイムで競う」でしたが、Power Segmentsは「時間をワット数で競う」という真逆の発想。

どういう仕組み?
基本メカニクス:
- セグメントは5秒、10秒、20秒の3種類の時間制
- スタートアーチとタイマーが表示される
- ゴール: その時間内で最高平均ワット数を出す
- リーダーボードは純粋なワット数でランキング(w/kgじゃない)
- 一方通行区間(Uターン不可)

戦略:
- スタートアーチを越える時点で既にパワー高めにしておく
- タイマーがゼロになるまで持続可能な最大パワーを維持
- 5秒は全力スプリント、20秒は閾値上パワー維持が求められる
正直、これは新しい。従来のセグメントって、体重軽い人が圧倒的に有利だったじゃないですか(特に登りKOM)。でもPower Segmentsは純粋なワット数勝負だから、パワーがある人が輝ける。
リーダーボード システム
個人記録重視:
- メイン表示は過去90日間の自己ベストとの比較
- サブ表示は過去1年間の自己ベストとの比較
- その後、グローバルコミュニティランキング表示
- 他人との競争より、自己成長に焦点
従来のセグメントは、上位はプロとか体重40kg台の人とかで、一般人は全く歯が立たなかった。でもPower Segmentsは「去年の自分」「3ヶ月前の自分」と戦える。モチベーション維持に最高。
ジャージ競争:
- 最高ワット達成者に専用ジャージ授与(スプリント/KOMジャージと同じ扱い)
- 注意: 純ワット数使用なので、体重重い/パワーある人が有利
NYC内の配置場所
全Power Segmentsは地下鉄トンネル内:
Subway 1(北側区間):
- 5秒セグメント(南向き)
- 20秒セグメント(北向き)
Subway 2 – シティホール駅:
- 10秒セグメント(両方向)
- Spinfinityルートで経験可能
Subway 3 – ブルックリン地下鉄:
- 20秒セグメント(南東プロスペクトパーク方向)
- 5秒セグメント(北西方向)
- The Greenwayルートで経験可能(4つ全部)
エスカレーター機能
地下鉄の出口は全て急勾配なんですが、「エスカレーター」効果が組み込まれてて、自動的にライダーを押し上げてくれます。F-Zeroのゲームメカニクスに似てる。
避けて通ることはできない(道幅全体を取る)ので、全員平等にブーストを受けます。これのおかげで、地下鉄からの登り返しがそこまでキツくない。
今後の展開
Zwiftの公式発表によると、「Power Segmentsは今後、他のZwiftワールドにも徐々に展開予定」とのこと。フィードバックが良ければ、NYC以外にも広がります。
コミュニティからの提案:
- ポイントレース: 最高/最低ワットでポイント付与
- ルートベースワークアウト: ERGモードなしでの構造化トレーニング
- カスタムセグメント配置: 主催者がセグメント配置できるように
- レースゲート: 最低パワー要件をクリアしないと先に進めない
個人的には、FTP測定とかCP測定に使えそうだなと。20秒全力 → CP/AC計算、とか。ERGモードじゃない実走形式のFTP測定ルートとかできたら面白い。
NYC拡張 全ルートリスト
今回の拡張で追加された全ルートを一覧で。
サイクリングルート(14本)
| ルート名 | 距離 | 獲得標高 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| The Greenway | 36.8km | 292m | 両橋両方向、Power Segment 4つ、長距離 |
| Spinfinity | 19.3km | 155m | タイムズスクエア、レース向け |
| Spinfinity Ultra | 35km | 291m | Spinfinity 2周版 |
| Prospect Park Loop | 5.5km | 37m | シンプルなパークループ |
| Watts the Limit | 31km | 219m | マンハッタン横断 |
| Double Parked | 42.2km | 330m | 両パーク周回 |
| The Double Borough | 17.9km | 147m | 短距離ブルックリン/マンハッタン |
| Stay Puft Pursuit | 31.2km | 416m | セントラルパークKOM両方向(唯一) |
| Fuhgeddaboudit | 79km | 838m | 最長ルート、全道路制覇 |
| Green to Screen | 28.4km | 207m | プロスペクト→タイムズスクエア |
| Double Span Spin | 12.6km | 120m | 両橋特化 |
| Avon Flyer | 5.1km | 30m | 短距離フラット |
| Issendorf Express | 7.3km | 53m | プロスペクトパーク変則ルート |
| Toefield Tornado | 10.3km | 53m | プロスペクトパーク8の字 |
ランニングルート(3本)
- Avon Flyer Run (3.3km, 24m)
- Prospect Park Loop Run (5.5km, 37m)
- Toefield Tornado Run (10.3km, 53m)
さらに5ルート追加予定とのことなので、今後も楽しみですね。
コミュニティの反応
好評な点
DC Rainmakerのコメント:
- 「全体的に、新ルートは気に入った」
- 「NYCマップが実際よりずっと大きく感じられる – これはいい」
- 「地下駅へのこだわり(駅ごとに異なるスタイル)が素晴らしい」
- 「マンハッタンブリッジはいつも通りよくできている」
Zwift Insiderのハイライト:
- 「既存マップの史上最大の拡張」
- マンハッタンブリッジからの眺めが「ベスト」スカイラインビュー
- ブルックリン地下鉄の「グリティなグラフィティ」と革新的なガラス天井デザインが注目に値する
- プロスペクトパークが実物の道路とマッチしている
改善してほしい点
タイムズスクエアへの不満:
- DC Rainmaker: 「タイムズスクエアにもっと…何か…が欲しかった」
- 本物の「圧倒的なエネルギー」を期待していたが、それがない
- 実際のタイムズスクエアの視覚的インパクトが欠けている
ブルックリンブリッジの見た目:
- 「現実の醜さをそのまま再現している」と指摘
- 他のセクションほど視覚的に印象的ではない
全体的には海外で好評です。特にPower Segmentsへの反応が良くて、今後の展開に期待が高まってます。
まとめ
ZwiftのNYC拡張、5年ぶりの大型アップデートにふさわしい内容でした。31kmの新道路、14本の新サイクリングルート、そして革新的なPower Segments。
The GreenwayとSpinfinity、この2つのルートが今回の目玉です:
The Greenway を選ぶべき人:
- 新エリアを網羅的に体験したい
- 1時間前後の中距離トレーニングがしたい
- Power Segmentを全種類試したい
- 両方の橋を両方向で走りたい
Spinfinity を選ぶべき人:
- 30分前後の短時間で効率よく走りたい
- レースやグループライドを楽しみたい
- タイムズスクエアとシティホール駅を見たい
- フラット寄りの高速展開が好き
個人的には、まずThe Greenwayで新エリアを全体的に把握してから、Spinfinityでレースやインターバル練習に使う、という使い分けがおすすめです。
Power Segmentsは本当に面白い機能で、従来のセグメントとは全く違う楽しみ方ができます。自己成長に焦点を当てた設計がいい。今後、他のワールドにも展開されることを期待してます。
Zwift Unlocked 2025はダブルXPなので、今のうちに走りまくってレベル上げするのもアリですねw みなさん、一緒にNYCの新しい道を楽しみましょう!
参考情報:
ZWIFTINSIDER – New York City Expansion Route Details
DC Rainmaker – First Ride Review
Zwift Official Newsroom







